事業者が利用できる資金の借り入れ先
事業を行うにあたっては、金融機関からの借入が必要な場合があります。借入にはいくつかの種類があり、その局面に応じて手段を選択する必要があります。
借入の種類は大まかに、公的金融機関から借りる、保証協会付きで借りる、民間金融機関からプロパーで借りる、という3つの手段があります。
公的金融機関は、日本政策金融公庫などのいわゆる政府系金融機関です。金利は民間よりも安くなる可能性はありますが、口座が作れるわけではなく、メインバンクとしての機能は見込めないでしょう。保証協会付きでは、実績の少ない企業でも民間の金融機関と付き合いが持てる手段として非常に有効ですが、金利とは別途保証料が必要となります。
民間金融機関からのプロパー融資は、保証協会を付けないため保証料はかからず、メインバンクとして企業を金融面からバックアップしてもらうことができるため、最終的にはこの方法を目指したいところですが、実績の少ない企業は信用力が乏しく、すぐにはプロパーでは借入ができないことが多いでしょう。
商売の構造上、借入の必要性が高い事業者の方の場合、上記に述べた3種類の方法全てで取引をしておく方が、経営が安定します。手段を確保しておき、それぞれのタイミングを見ながら必要な資金を借り入れましょう。