お店を開くための「テナント」はどうやって探す?

憧れのお店を開くのに、なくてはならないもの。その1つが店舗です。最近では、こうした商業目的で使う物件を「テナント」と呼ぶようになっています。

テナント探しは賃貸住宅探しと似てる?

テナントの探し方は、賃貸住宅の探し方と似ています。お店を開きたいエリア、周辺環境、設備、家賃などを決めて、条件に沿っている物件を探します。最近では、インターネット上でテナント探しができるサイトもあり、不動産屋に足を運ばなくても良いようになっています。

もちろん、不動産のプロに相談すれば、希望にマッチしたテナントが見つかる可能性は高いので、使い分けが大事です。まずはインターネット上で探し、ある程度気になるテナントを絞り込んでから、実際に不動産屋まで相談に行ってみると良いでしょう。

探し方は賃貸住宅と似ていますが、選ぶ物件は違います。一般的にお店を開くなら、居住用の物件ではなく、専用の物件を利用します。物件探しのサイトでも、居住用の物件とテナント用の物件を分けて検索できる場合があります。北九州市のテナント探しサイトがその1つで、テナント用、またはオフィス向きに絞って、物件を探すことができます。こうしたサイトは余計な情報が少ないので、希望の物件を見つけやすいのが魅力です。

店の存続が絡む分、より慎重に選ぶべき!

「居住用の物件を探す時は慎重に」とはよく言われます。テナントを探す時も同じで、なるべく時間をかけ、最適に近いテナントを選ぶことが大切です。むしろテナント探しは、店の存続が絡みますので、居住用の物件以上に、慎重に選んだほうが良い場合もあります。

例えば家賃。最初の頃は、どうしても売り上げが上下するので、あまりに家賃が高いと大きな負担になります。テナントの場合、月商の10%が理想的な家賃だと言われています。月々に支払える家賃ではなく、「どれくらいの売上を期待できるか」を踏まえ、計算して希望の家賃を出しましょう。

また、立地について。居住用の物件ならアクセスが良かったり、静かだったり、自分の希望で選ぶことができます。しかしテナントの場合、良い立地には競合店があり、かえって売上に影響が出る可能性が考えられます。周辺にもしっかりと気を配りましょう。

希望のテナントが見つかったら不動産屋へ

テナント探しをしていて気になる物件があったら、不動産屋へ行きましょう。居住用の物件と同様、内見ができます。内見の前にしておきたいのが、周辺状況のチェックです。

例えば情報サイトには「駅から徒歩5分」と書いてあるものの、坂道があったり、回り道が必要だったりで、体感のアクセス時間を長めに感じるなど、実際にチェックして初めて分かることはたくさんあります。

もちろん、内見とは別日に時間を設けて、チェックしても問題ありません。しかし、条件の良い物件は競合店に先に契約されてしまう恐れがあります。内見をしたらすぐに契約を決められるよう、準備を整えておくことをおすすめします。

テナントは売上を決める重要な要素の1つ。プロにサポートしてもらいながら、あなたのお店にぴったりの物件を探してください。