飲食店の売り上げ不振に考えられる原因と対策

2019年10月に消費税が増税されました。外食時の料金も消費税が8%から10%に引き上げられたことから、飲食店の利用を控える方もいます。また、2020年3月現在、日本に限らず世界中が新型コロナウイルス感染症に危機感を抱いています。感染症予防の観点から、やはり外食を自粛する方が増えています。

このような事情があることから、「うちの儲けが少ないのも増税やウイルスのせいだ」と考えている経営者様もいるのではないでしょうか?確かに、それらも原因の1つとして挙げられますが、実は他の部分にも売り上げ不振の原因があるかもしれません。

まずは店舗の状態を確認しましょう

では、お客が少なく、思ったように儲けが出ない原因には、増税やウイルス以外にどのようなものが挙げられるでしょうか?新規客が少ないのか、あるいはリピーターが少ないのかによって考えられる原因は異なります。

新規客が少ない場合、マーケティング方法や店舗の外観、内装に問題がある場合があります。マーケティングに力を入れているのにお客が少ないという場合は、まず店舗内外が清潔に保たれているかをまず見直してみましょう。

飲食物を扱う店舗において、不衛生な印象を与えてしまうことは致命的です。清掃が行き届いているかどうか、常に気にかけなければなりません。特に、食べ物や飲み物を保存する場所は汚れやすいため、注意が必要です。

基本的に、飲食物は冷蔵庫で保存されます。冷蔵庫は厨房内に設置されるため、お客の目に触れないことがほとんどです。しかし、例外があります。商品をお客に見せたまま保存できる冷蔵ショーケースです。

冷蔵ショーケースは必ずお客の目に入るため、衛生状態にはことさら気を遣いましょう。どうしても落ちない汚れなどがある場合、買い替えることも必要です。正規の価格よりも大幅に安いショップもありますし、リースという選択をするのもよいでしょう。

リピーターをつくるには?

リピーターが少ない場合、提供している商品の味に問題がある、または味と価格が釣り合っていないという原因が考えられます。1度店舗を訪れたお客にリピーターになってもらうためには、もう1度食べることに対する強いメリットを感じさせなければなりません。

飲食店における来店のメリットは、味と価格に大きく分けられます。特別美味しいと思える商品であること、味に特徴がなくても値段が適切と感じられることなどが、リピーターを作るポイントの1つです。

また、2度目以降の来店を促すためには、クーポンの配布やキャンペーン情報の提供が有効です。味に満足を覚えてくれたお客ならば、クーポンやキャンペーンの存在を知り、「もう1度行ってみよう」と考えることが多いです。

新規客とリピーターを増やし、売り上げ不振を脱する方法は分かりましたでしょうか?現在は、まだ増税や新型コロナウイルス感染症の影響が強いため、こちらに挙げた対策方法が必ずしも集客に繋がるとは限りません。しかし、外的要因が落ち着き、人々の外食率が向上する頃になっても売り上げに変化が見られなかった場合、店舗や商品に問題がないか、改めて確認してみましょう。