決算を分析し経営に活かすには
企業は利益を追求します。どのくらいの利益が生じたか、または損失が生じたのかは、株主も関心を寄せています。利益の一部が配当となるからです。株式への投資家は、株の売買だけでなく、配当も追求しています。多額の配当があると見込まれるとその企業の株価が上昇する理由です。
企業の財務状態は財務諸表で判断します。株主総会などで公表される財務諸表は貸借対照表と損益計算書が一般的です。貸借対照表は期末現在の資産と負債と利益を含む資本の部からできています。資産は銀行預金などの当座資産と不動産や機械などの固定資産などが記載されます。負債は銀行からの借入金などが記載されます。この数字から、負債と資産の関係を推定できます。金融機関から借入をして建物を取得した、といったことがわかるわけです。
損益計算書は一年間の収入と原価や経費が記載されます。収入から原価や経費を控除すれば利益となります。利益は貸借対照表と一致します。ここから税務調整をして、税金を差し引き当期利益とします。
日々の経理処理から利益を計算する過程が決算です。棚卸をする、減価償却費を計算する、などの手続きをして当期利益を確定させます。
この結果をうけて、どれだけ配当をするか、今後の経営方針をどうするかを検討します。